感動のウエディングストーリー 「サプライズ」
日常の生活の中で、驚きや感動に出会える瞬間、
あなたにはいくつありますか?
「サプライズ=Surprize」
今日は、そんな「サプライズ」のお話を。

日本語で言えば、「驚かせること・驚き」。
辞書なんか引かなくても、既に「サプライズ」という言葉の意味は
世の中に定着していますよね。
バースデーサプライズ、ウエディングサプライズ、等々。
ちょっと古い言葉で言えば、
「どっきり」
といった風でしょうか(笑)。
以前私が担当させていただいたカップル。
とてもお忙しい方で、お打合せをさせていただく時間もなかなかとれず、
お会いできる日も限られていたので、ブライダルサロンでのお打合せが
深夜近くに及ぶことも多々ありました。
ウエディングベルの演奏をされたいとのご希望もあり、
業者さんを呼んでのリハーサルやお打合せなど、
おふたりのご希望に最大限添えるようにと苦心したことを
今でも覚えています。
また当日は、披露宴の終盤で花束贈呈のサプライズを行いたいとの
リクエストがあり、当然花束を渡す相手には絶対にナイショで!ということなので、
サービスの担当者ともサプライズがうまく行くように、場所の配置など
いろいろと打合せをして、本番に臨みました。

そして、披露宴当日。
お式も披露宴も滞りなく進んでいるのを見届け、
披露宴の途中からはサービスの担当に全てをゆだね、
一旦オフィスに戻りました。

披露宴も終盤にかかろうかという時間に、
突如披露宴会場にいたスタッフから、
「大変です!トラブルが発生しました!大至急来てください!!」
と私を呼ぶ声が。
会場へ向かう途中、私の頭の中は
「いったい何が起こったのか?」
「私の手配にミスがあったのか?」
という思いで一杯で、とにもかくにも一目散に披露宴会場に向かいました。
会場の前に着いて、ドアを開けると、
そこでは、ご新郎・ご新婦が謝辞台に立ち、
サービススタッフから贈呈用の花束を受け取って、
まさにスピーチをしようというところ。

慌てて会場に入ってきた私と、サービススタッフを見て、
おふたりは私たちを指し示し、こうおっしゃいました。
「本日こうして、無事披露宴をとりおこなうことが出来たのは、
ここにいるおふたりが色々と骨を折ってくださったお陰です。
いろいろなリクエストにも柔軟に対応していただき、
心から感謝しています。
お陰で、ご列席の皆様にも喜んでいただけたようで
とてもうれしく思います。
そこで、私たちからおふたりに、感謝の気持ちを込めて、
花束をお贈りしたいと、思います。」
ご列席の皆様から、あたたかい拍手を頂き、
何がなんだか良くわからないまま、
促されるままにご新郎・ご新婦の前に立つ私とサービススタッフ。
そして、花束贈呈。
「サプライズ?!」
そうなんです。
ご新郎・ご新婦が、密かに計画していた花束贈呈のサプライズ。
それは、婚礼を担当した私ともうひとりのスタッフに向けての
「サプライズ」だったんです。
それはそれは大きな花束を受け取り、
ご新郎・ご新婦から心のこもった感謝の言葉を頂き、
会場を辞した私。
あまりに唐突で、まさにサプライズ。
事務所に戻り、頂いた花束を見つめながら、
ご新郎・ご新婦のお気持ちがうれしくて、
しばらくはその余韻で、ボーっとしてしまいました(苦笑)。
ブライダルコーディネーターという仕事は、
華やかなお仕事に見えますが、実は、
そのひとの人生の最大のイベントの一つ、「結婚」という節目に
かかわる、とても重要な仕事であり、クリアしなければならない
難関や問題などがたくさんある、実はとっても大変な、責任ある
お仕事ではないかと思います。
そんな中で、
「いかにご新郎・ご新婦にご満足いただけるものを提供できるか?」
はもちろんですが、
「どうやったらご列席いただく皆様に、心から祝福していただけるか?
喜んでいただけるか?」
を、ご新郎・ご新婦と一緒に悩み、考え、よりよい助言をしていけるかが、
コーディネーターとしてとても重要ではないかと、私は思います。
こんな私に花束をくださった、ご新郎・ご新婦。
花束以上に大事なものを、その時頂いた気がしました。
この気持ちを忘れずに、これからもがんばっていきたいと思っています。










